グループCEO年頭の辞

2023年1月6日
株式会社JBAホールディングス
代表取締役 グループCEO
脇 一郎

JBAグループの皆さん、明けましておめでとうございます。グループCEOの脇一郎です。コロナも少しずつではありますが、落ち着きはじめています。ただ、政治・経済を見ますと、昨年は急激な円安、ロシアによるウクライナ侵攻、米国巨大IT企業の大規模人員削減、など予想もしていなかった出来事が次々起こりました。まさに、VUCA(Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguity)の時代到来と言えるでしょう。
これは以前から申し上げていますが、我々にとって重要なことは、このような先が見通せない不透明な状況だからこそ、あらゆる想定のもと、プロフェッショナルとしての判断力と、高いアウトプット力を発揮することです。我々は、資格集団として、法律や制度に沿った、ある意味保守的なサービスを提供していますが、時代とともに法律や制度も変わり、クライアントニーズも変わります。そのような変革・変化に強い組織、かつ多様な価値観を受容できる組織であることが、JBAグループとしてのサステナビリティ(持続可能性)だと考えます。我々がサステナブル(持続可能)であることは、クライアントサービスの継続安定性につながり、それがクライアントからの信頼という我々の「価値」と、クライアント自体の企業「価値」向上につながります。
今年は、このサステナビリティをJBAグループの価値に埋め込んでいくべく、サステナビリティ経営宣言を、2023年、令和5年の年頭の辞として掲げます。

 

JBAグループ サステナビリティ経営宣言

1.信頼という価値を提供する
我々は専門家集団として、高度な知識・知見を提供することは当然です。ただ、近年ではネットなどで容易に「知識・知見」が得られるようになり、単に「知識・知見」の提供だけでは、プロフェッショナルサービスとしての高い価値とは言えなくなってきています。
それでは、専門家に対するクライアントや社会からの期待は何か?それは、「信頼」という価値を提供することではないかと考えています。
我々JBAグループが提供するアウトプットやコンサルティング、アドバイザリーサービスは、クライアントや社会に対して価値提供をもたらし、その結果としてJBAグループに対する「信頼」という価値につながります。
「信頼」を創るのは、容易ではありません。高レベルのプロフェッショナルサービスと高い倫理観をもったコミュニケーションを継続的に、長期的に提供することで、はじめてクライアントから「信頼」という評価を得ることができます。最終的には、JBAグループの関与そのものが、「信頼」を生み出すことができれば、我々として最高の成果物であり、サステナブルの種になります。
そのためには、常に自己研鑽に励み、高い倫理観を持つこと、そして「我々JBAグループはクライアントに「信頼」という価値を提供しているんだ」という認識を持つことが重要です。
「信頼」が提供できるファームは、間違いなく「サステナブル」です。従業員一人一人に、そのような意識をもっていただきたいと思っています。

 

2.Well-being(ウェルビーイング)ファースト
Well-being(ウェルビーイング)とは、心身と社会的な健康を意味する言葉であり、多面的な幸せを表す言葉です。我々JBAグループは、従業員だけではなく、クライアント、そして様々なステークホルダーに対して、Well-being(ウェルビーイング)ファーストで考えます。
そのためには、多様性に対しての積極的な寛容、あらゆるハラスメントの撲滅を強く推進し、貢献意識と働きがいの向上を目指します。この実現のために、企業風土をはじめとして、クライアントサービスやあらゆる社内制度を「Well-being(ウェルビーイング)ファースト」で考えます。

 

3.サステナビリティ活動への本格的な取り組み
プロフェッショナルファームとして、TCFD(気候変動対応)のような環境に対するサステナビリティ活動には限界がありますが、昨年JBAサステナビリティ株式会社を設立し、サステナビリティ開示支援を含めたESG関連コンサルティングサービスの提供を開始すると同時に、社内への取り組みを加速化させるための第一歩を踏み出しました。
具体的な取り組みとしては、サステナビリティボランティアへの参加やDX化、事務用品等の再生資源活用、などを現在進行形で進めています。まずは、このようなサステナビリティ活動を実行することで、組織全体の意識を高めていき、少しでも社会貢献ができる企業体になりたいと考えています。

最後に、皆さんとご家族の繁栄と健康を祈念して、私の年頭の辞といたします。